山形大学医学部附属病院

English
診療科・部門

MEセンター(医療機器管理、集中治療、高気圧酸素療法)

MEセンター(医療機器管理、集中治療、高気圧酸素療法)

医療機器保守管理業務

当院には、約2,000台の医療機器(シリンジポンプ、輸血ポンプ、人工呼吸器等)があり、使用用途に合わせ様々な機器が運用されております。MEセンターでは、患者様が安全に使用できるように、機器を中央管理し保守管理業務を行っております。
また、ME機器管理システム(ForistaSECURE)を用いて、医療機器の修理、点検情報や所在などの管理を行っております。ForistaSECUREは、発信機の役割をするタグを機器本体に装着し、院内各所に設置したレシーバーで電波を受信することで、医療機器の所在を確認できます。これにより、医療機器の現在地を常に確認でき、使用中の機器の点検もより効率的に行うことが可能になりました。
その他にも、病棟での機器のトラブル対応、看護師を対象とした操作法の確認やトラブルシューティングといった内容の勉強会を開催し、医療事故を未然に防ぐ環境づくりに努めております。

集中治療業務

集中治療室では主に術後の患者様や呼吸・循環・代謝などの機能が突然低下したり、生命に関わる患者様を収容して集中的に治療を行います。臨床工学技士は、補助循環装置や人工呼吸器、持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や管理を行っています。

高気圧酸素療法業務

高気圧酸素療法は、大気圧より高い気圧環境の中で、酸素を吸入することにより病態の改善を図る治療です。高い気圧環境の中で酸素を吸入すると、通常の大気圧下での呼吸で得られる酸素量に対して、10~20倍にまで酸素を体内に取り込む事が可能となります。当院では、100%酸素を使用し、治療装置内を2気圧まで加圧して治療を行います。

治療の実績として、

H30年度:731件、H31年度:件、R1年度:780件、R2年度:437件

となっており、幅広い診療科にわたり治療を実施しています。救急適応として、網膜動脈閉塞症や一酸化中毒、イレウスなどにも対応しています。

人工呼吸器業務

人工呼吸器とは自分で呼吸ができない患者様に使用し、人工的に呼吸させる生命維持管理装置(肺の代行)です。人工呼吸器は命に直結する医療機器のため、臨床工学部では毎日欠かさず病棟人工呼吸器ラウンドを実施しています。また、在宅人工呼吸療法にも従事しています。在宅に戻る際には、両親と一緒に実際に使用している人工呼吸器の仕組みやトラブルシューティング、回路交換法などの勉強会を実施しています。


  • 呼吸器ラウンド

  • 在宅に向けての家族説明

  • 在宅に向けての家族説明

令和4年度 業務実績

高気圧酸素業務

治療件数 806件

人工呼吸業務

病棟ラウンド 1344件
外来業務 204件

ME機器管理業務

定期点検件数 844件
院内修理 369件
メーカー依頼 75件