ご挨拶
2015年4月に附属病院再整備事業に伴う光学医療診療部のリニューアル工事が完了し、現在、検査室5室、治療室1室の計6室が完全稼働し、内視鏡検査・治療業務を行っています。最新の内視鏡システムを導入し、検査室はすべて個室化、大腸内視鏡検査室には個々にトイレが完備して、プライバシーに配慮しています。また、十分なスペースの前処置室、リカバリー室を設け、内視鏡の洗浄にはコンピューターによる洗浄履歴管理システムを導入し、安全安心で質の高い内視鏡診療を実施しております。すべての内視鏡室の画像はリアルタイムで中央のカンファレンス室で確認することが可能で、手技の向上や学生教育への工夫も施されております。また、2019年末頃より流行している新型コロナウイルス感染症については、とくに上部内視鏡検査・治療に伴う飛沫感染のリスクが高いと考えられていることから、関連学会等のガイドラインに則り、検査前検温を含む健康観察、機器の消毒、換気に加え、様々な感染予防具を使用し、患者さんのみならず、医療従事者の感染予防にも十分配慮した診療を行っています。
部長:阿部靖彦(日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医)
部門紹介
光学医療診療部は主に内視鏡を扱う部門であり、上部消化管内視鏡検査(経鼻内視鏡を含む)、下部消化管内視鏡検査、超音波内視鏡検査、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診、カプセル内視鏡検査、ダブルバルーン小腸内視鏡検査、気管支鏡検査などさまざまな検査を行っております。また食道、胃、大腸の内視鏡的治療(内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術、ポリペクトミー、止血術など)や膵臓、胆道疾患の治療(砕石術・ステント留置術など)、肝疾患に伴う食道・胃静脈瘤治療など内視鏡的治療も広く行なっております。
- 苦痛の少ない経鼻内視鏡(鼻からの内視鏡)も行っております。
- 大腸内視鏡検査後の腹部膨満感を軽減する二酸化炭素を用いています。
- 食道、胃、大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術を行っています。特に大腸は2012年の保険収載より、毎年治療件数が増えてきております。治療前に拡大内視鏡、NBI、ピオクタニン拡大観察などを行い、治療方針を慎重に決定しております。
- 日帰りで大腸ポリープ治療ができます。
- 小腸検査はカプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡のいずれも行うことができます。
- 超音波ガイド下穿刺吸引細胞診で、膵疾患の術前診断を行うことができます。
内視鏡検査件数(2022年)
上部消化管内視鏡検査 | 3,341件 |
大腸内視鏡検査 | 1,686件 |
小腸内視鏡検査 | 88件 |
内視鏡的粘膜下層剥離術 | 146件 |
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査 | 394件 |
胆膵超音波検査 | 327件 |
食道静脈瘤硬化療法 | 55件 |
気管支鏡 | 231件 |
実際の内視鏡室
内視鏡検査室
配管類はすべて天吊り
中央廊下
内視鏡洗浄室
スタッフ紹介
部長:阿部靖彦(日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医)
助教:八木 周(日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医)