山形大学医学部附属病院

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お知らせ

広域医療遠隔カンファレンスシステムが稼働しました

東北全域で最先端のがん治療装置を病院の枠を超えて患者さんが利用できる仕組み「広域医療遠隔カンファレンスシステム」が、3月16日に東北6県の60病院・施設と千葉県にある重粒子線医科学センター病院をつなぎシステムの運用が開始され、同日記者会見とシステムのデモンストレーションが山形大学医学部と弘前大学医学部とをつなぎ実施されました。

このシステムは、東北がんネットワーク(嘉山孝正会長)の下部組織である東北粒子線コンソーシアムが運営し、遠隔地同士の病院が、TV会議システムを通じて、患者さんの病歴、画像、治療歴等を見ながらカンファレンスを行うことができます。このため、患者さんが遠くの最先端治療装置を持つ病院(トモセラピー、サイバーナイフ、ガンマナイフ、陽子線がある病院)にわざわざ行かなくとも、システムを通じて医療相談を行い最適の治療を選択・判断することが可能となります。これは、患者さんの距離的・時間的・経済的負担を大きく軽減することになります。

また、患者さんのMRI画像などの情報を共有できるため、別の病院で再診の際に改めて撮り直すことが不要となるなど、手間を省くことで医療費の抑制にもつながる画期的な仕組みとなります。

広域的な医療ネットワークとしては、国内最大となり、このシステムが今後の日本の医療モデルとなることが期待されます。

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システムを説明する嘉山学長特別補佐

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根本がん臨床センター長による実演