山形大学医学部は、地域医療の向上と医師の偏在等今日的な課題の改善のために地域と連携した取組を進めています。その一つとして、平成14年8月に、医学部、県内外の関連病院(加盟病院数81)、県健康福祉部及び県医師会をはじめとする医療関係団体から構成される「蔵王協議会」(嘉山孝正会長)を設立しました。同協議会では、医師不足への対応、医療資源の有効活用など今日の医療を取り巻く社会的な課題について、大学、行政、病院及び関係団体等の垣根を超えた協議の場を設け様々な取組を推進しています。
去る3月20日に平成26年度の定例総会が山形大学医学部で開催されました。今回の総会では、国が進める医療・介護改革の一つである病床機能報告制度への対応及び地域医療構想(ビジョン)の策定に向けて、同協議会の関連医療施設部会がこれまで検討してきた結果を基に、今後の県内二次医療圏別の急性期医療の動向について紹介、意見交換を行いました。その他、医学部が進める次世代型重粒子線照射装置の整備計画、山形県医療情報ネットワークの構築、新たな専門医制度の検討状況、医師・看護師のリフレッシュ研修、地域医療支援センターの設置、医学科における「地域枠」入試の実施等々、昨今の県内地域医療等を取り巻く様々な課題が取り上げられ、会員間で情報共有と意見交換が行われました。
同協議会では多様化していく地域医療の課題に対応し、引き続き取組を続けていくこととしています。
嘉山蔵王協議会会長によるあいさつ
栗谷関連病院会会長によるあいさつ