開講式に続いて、山形大学医学部第一外科の河合賢朗准教授が「総合力で挑む乳がん診療—診断、治療、予防的手術—」、山形済生病院TQMセンター長の間中英夫先生が「10人に1人は糖尿病」というテーマで講演しました。
河合准教授は、乳がんには "サブタイプ"と言われる組織の性質の違いによる分類があり、サブタイプによって適切な治療法が異なると説明。様々な治療法を紹介したうえで「乳がんは痛みが生じにくく、特に早期の乳がんは自分で気づきにくい。自分の乳房に関心を持って乳房の変形やしこりに気づいたら怖がらずすぐに専門医を受診していただきたい。早期発見につながれば治療の選択肢も多く、治療期間も短くなる」と話し、セルフチェックや乳がん検診(マンモグラフィ)の受診を呼び掛けました。また、遺伝子検査が保険適応になってから遺伝性乳がん卵巣がん症候群の方も多く見つかっており、特に45歳以下で乳がんになった方、60歳以下でトリプルネガティブ乳がんになった方、血縁者に乳がんや卵巣がんのいる方は、相談してほしい、と呼び掛けていました。
本院では、遺伝カウンセリングや遺伝子検査、全国でも限られた施設でのみ可能なリスク軽減のための乳房切除術を行っています。お問い合わせの際は以下ホームページをご活用ください。
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山形大学医学部第一外科准教授 河合賢朗 |
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