山形大学医学部附属病院では9月14日(木)、震度6弱の突然の大地震が起きたことによる大規模災害の発生を想定し防災訓練を実施しました。
これに併せて、医学科1年生110人余りが予め設定された模擬患者や付き添い者の役を演じて、車いすや救急車などで搬送され、多数傷病者が救急外来に押し寄せる事案をシミュレーションし、附属病院の医師や看護師などが重症度によって治療選択や搬送の優先順位をつける「トリアージ」の訓練を行いました。
まずは、前線であるトリアージポストにおいて問診などにより感染症と非感染症の患者を分け、非感染症患者は救急部前で通常の重症度トリアージを、そして感染症疑い患者はトリアージセンターに搬送するという流れで実施しました。
訓練後は引き続き、初期研修医を対象としたトリアージ訓練が行われました。直前の訓練に参加していた初期研修医たちは、今度は自身の力で模擬患者のトリアージを行いました。
模擬患者役の医学科学生たちは、授業の一環として訓練に参加しており、本院救急科の小林忠宏医師は、学生に対し、「限られた時間で、どれだけ正確に且つ大勢の患者に判断を下せるか、最初の1歩めで間違うと大変になるということを見てもらえたと思う。」と話し、訓練の重要性を伝えていました。
山形大学医学部附属病院は、山形県地域防災計画において突然の大規模災害における災害医療の拠点と位置づけられ、災害時に発生した多数の傷病者に対して、その受け入れや医療救護班の派遣等を行う任務を担っています。これを前提に本院では、毎年春と秋の年2回、防災訓練を実施しています。
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![]() トリアージを受けます |
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