山形大学医学部附属病院救急部で行われたトリアージ訓練
山形大学医学部附属病院では9月16日(木)、大規模災害の発生を想定して、防災訓練とトリアージ訓練を実施し、医師、看護師、学生ら約300人が参加しました。
今年度は、患者役や付添役にマスク着用と手指のアルコール消毒を促し、隔離用テントも設営するなど感染対策を講じながら、医師、看護師、研修医によるトリアージを行い、患者役の医学科一年生は、負傷者に見えるような特殊メイク(ムラージュ)を施し、訓練に臨みました。
指導にあたった川前金幸医学部副学部長は「災害時には一度に多数の傷病者が発生し、限られた医療資源をどのように有効かつ効率よく提供できるかが問題です。そのためには、まず一早く救命処置の必要な緊急性の高い患者さんを見つけることが大切です。トリアージ訓練はそのためのものです。また、コロナ蔓延の折、感染対策を考慮しつつの対応は、マスク着用、患者情報の短時間での聴取、身体所見を取るにしても限られた中での処置ということで、難しさもあったと思われるが研修医の皆さんは良く対応されていたと思われます。」と講評しました。
山形大学医学部附属病院は、山形県地域防災計画において災害医療の拠点と位置づけられ、大規模災害時に発生する多数の傷病者に対して、その受入や医療救護班の派遣等を行う任務を担っております。これを前提に本院では、毎年春と秋の年2回、防災訓練を実施しています。
院内外から訪れる傷病者の中に新型コロナウイルス感染症の方がいるかもしれない想定で実施
医師、看護師によるトリアージ訓練はPPEを装備して行った
トリアージを行う研修医と特殊メイク(ムラージュ)を施した医学生
【トリアージ講評】川前 金幸 医学部副学部長 【総評】上野 義之 医学部長(防災対策本部長)