(左から)園田順彦教授、中島修教授、根本建二病院長、嘉山孝正医学部参与、山下英俊医学部長、 上野義之教授、吉岡孝志教授、斉藤律子看護部長
去る9月17日の記者会見において、山形大学医学部附属病院は、がんゲノム医療を提供する施設として新設された「がんゲノム医療拠点病院」に指定されたこと、これまで東北大学病院や国立がん研究センター中央病院に依頼しなければならなかった治療法の選択から実際の治療までを本院で完結できることなどを説明しました。
このほど、がんゲノム医療拠点病院としての体制が整い、11月より本稼働していることから、11月25日、記者会見を開き、がん遺伝子パネル検査の手順などを紹介しました。
会見で山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会委員長の嘉山孝正参与は、「最先端の医療を山形で簡単に受けられるようになった。患者さんにとって利便性が大きく上がった」と意義を語りました。また、嘉山参与は、現状ではパネル検査を受けた患者のうち治療薬が見つかるのは1、2割程度だが、治療薬が見つからなかった場合は、選択肢として重粒子線がん治療も検討できるとし「治療のバリエーションを広げることが医療界の役割だ」と述べました。
今後、本院では、県民が平等に同様の医療を受けることができるよう、がんゲノム医療拠点病院として県内の医療機関と連携し、がんゲノム医療を提供できるよう進めてまいります。
【会見出席者】
山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会委員長
山形大学医学部参与 嘉山 孝正
山形大学医学部長 山下 英俊
山形大学医学部附属病院長 根本 建二
山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会副委員長
山形大学医学部内科学第二講座(消化器内科学分野)教授 上野 義之
山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会副委員長
山形大学医学部遺伝子実験センター 施設長(兼)教授 中島 修
山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会委員
山形大学医学部内科学第二講座(臨床腫瘍学分野)教授 吉岡 孝志
山形大学医学部ホスピタルゲノムバンク推進委員会委員
山形大学医学部脳神経外科学講座教授 園田 順彦
山形大学医学部附属病院看護部長 斉藤 律子
(左)がんゲノム医療拠点病院としての意義や展望を語る嘉山孝正医学部参与
(右)がん遺伝子パネル検査にかかる日数や費用などについて説明する吉岡孝志教授
(左)がん遺伝子パネル検査の対象患者について説明する園田順彦教授
(右)会見後の囲み取材に対応する上野義之教授