
少しずつ暖かくなり、さっぱりとした果物が美味しい季節になってきましたね。
なかでもグレープフルーツは、朝食にジュースとして飲む方も多いのではないでしょうか。
しかし、循環器のお薬を飲んでいる方は少し注意が必要です。
お薬は、体に入るまでの間に一部が分解されるため、血液中に入って作用する量は飲んだ量より少なくなっています。この分解には体の中の酵素が関わっています。
グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン類」には、一部の酵素の働きを弱めることが知られています。その結果、本来より多くの成分が血液中に入り、お薬の効きすぎにつながることがあります。

グレープフルーツの摂取で効果の影響を受ける代表的なお薬
- カルシウム拮抗薬(血圧の薬)
- スタチン系(コレステロールの薬)
- トルバプタン(利尿薬)
など
薬が効きすぎることで、血圧の薬であれば、血圧が下がりすぎることによるめまい・ふらつき、スタチンの場合は、筋肉の痛みなどの副作用が現れることがあります。
また、この影響は1日以上続くことがあり、時間をずらしても防げない場合があります。
さらに、同じ柑橘類でも違いがあります。グレープフルーツやブンタン、ハッサクなどには影響する成分が含まれますが、温州みかんやレモンにはほとんど含まれていません。柑橘類を選ぶ際は、都度確認していただくと安心かと思います。
自己判断で中止せず、気になる場合は、医師・薬剤師にご相談ください。
薬剤師 八鍬
